お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2021年03月22日)

2021年3月23日(火)~5月30日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

Seok Changwon【ソク チャンウォン】 
《Self -Portrait》 2013年 (寄託)
高さ62.0㎝ 幅28.0㎝ 奥行24.0㎝

Seok Changwon(石倡源【ソク チャンウォン】。1966年生まれ)は、1992年に大韓民国ソウルの弘益【ホンイク】大学校工業デザイン専攻を卒業してしばらくデザイナーとして働いた後、陶芸家を志して同校の陶芸専攻に入り直し、2004年に同専攻の修士課程を修了しました。以後同国の清州【チョンジュ】を拠点に、同時代的表現を追求する独立自営の陶芸作家として活躍中です。
自らを象ったこの半身像には、「キリストの磔刑」という図像【イコン】をとおして、開かれた自我【コギト】が描かれています。それは、国家や社会など閉じられたものとの関係を超える宗教的世界観から認識された、いわば理想的な自(我)意識なのです。ところが描かれた男性の顔はすべて作り手自身です。どうやら、かれの自意識の深層では、個人的な葛藤状態は未だ解消されていないのでしょう。そうであるならばなおさら、無意識に閉じ込められ抑圧された要求をふたたび明らかにするための反省意識には、一層の純粋さが求められてくるのです。この不敵な表情の半身像は、自(我)意識の過剰をめぐる反語的な表現性の造形といえるでしょう。


〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕