お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示 in 空港ロビーの展示替えをおこないました。(2019年11月29日)

2019年11月29日(金)~2020年1月26日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

大石早矢香 おおいしさやか
《サシクニワカヒメ -母性【ぼせい】-》 2016年
高さ67.0㎝ 幅37.0㎝ 奥行34.0㎝

大石早矢香は、装飾【そうしょく】を主体とした作品を制作している作家です。1980年京都府に生まれ、2004年に京都市立芸術大学を卒業した後、数々の個展を開催して作品を発表しています。学生時代、縄文土器【じょうもんどき】の豊かな造形との出会いを契機として、装飾に関心を寄せるようになります。陶芸以外にも、イタリアのバロック建築やアイルランドのケルティック文様、ル・コルビュジエのロンシャン礼拝堂などに興味を持つ中で、装飾は<言葉にできない感情の表現>という思いを強めていきます。創造した装飾にアニミズムを重ね、近年ではストーリーを意識した装飾に一層深みを増しています。<母性>を主題とした本作品は、人工的な乳房【ちぶさ】と、その存在に呼応するような動きを見せる乳が独特の表現により調和し、主題を引き立てます。牛の四肢【しし】をベースに、人体・動物・植物・無機物【むきぶつ】の多様なモティーフや色彩は、調和の元に装飾され、鮮【あざ】やかで美しいリズムを可視化【かしか】しているようです。

[お問合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838‐24‐2400]