お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2018年01月30日)

平成30年1月30日(火)~3月25日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

吉賀將夫 よしかはたお

《曜【よう】》 1985年

高38.0×最大径35.0㎝

吉賀將夫(1943年生まれ)は、萩市に大眉【たいび】(本名寿男【ひさお】。文化功労者。1915~1991)の長男として生まれ育ちました。父は、江戸後期からの小畑焼【おばたやき】窯元だった泉流山【せんりゅうざん】を萩焼製造に転換させて吉賀大雅堂【よしかたいがどう】を経営した祖父要作【ようさく】の後を継ぎながら、戦前は文展【ぶんてん】、戦後は日展【にってん】を主な発表の場として、萩の窯元出身者ではもっとも早く作家活動をした人物でした。
將夫はその影響下、1969年の東京藝術大学大学院陶芸専攻修了後は帰郷して作陶生活に入り、1971年に初個展を開催しました。1986年に山口大学教育学部助教授(1990年から同大教授)に就任。1988年から現代工芸美術家協会の理事を務め、また1996年には日展評議員となるなど、主に現代工芸美術展と日展を舞台に制作発表を続けています。同年の日展では文部大臣賞を受賞。さらに2000年の日展では芸術院賞を受賞し日展理事となりました。土と釉薬といった、素材間の親疎【しんそ】や流体性に着目した生動感溢れる作風が特徴です。

 

                                                                       〔お問合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館  TEL0838-24-2400〕