お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示 in 空港ロビーの展示替えをおこないました。(2019年07月29日)

2019年7月30日(火)~9月16日(月・祝)の期間に展示しております作品をご紹介します。

清水一二 しみずいちじ
《吹泥金彩線文十角器【すいでいきんさいせんもんじゅっかくき】》 2013年 
高さ36.0㎝ 幅12.5㎝ 奥行33.5㎝
  
清水一二(1961年兵庫県篠山【ささやま】市生まれ)は、古くからの窯業地【ようぎょうち】として知られる丹波【たんば】・立杭【たちくい】に生まれ育ち、1984年大阪経済大学経営学部卒業後は、丹波のほか瀬戸【せと】や備前【びぜん】の伝統的なやきもの産地で作陶を学びます。1990年「兵庫県工芸美術展」で神戸市長賞を受賞以降、日本伝統工芸展など国内外の多くの公募展で入選を重ね、従来の丹波焼にはない新たな造形や色合いを追求してきました。2004年には地元の丹波・立杭に珀耀窯【はくようがま】を開窯。2007年第1回現在形の陶芸萩大賞展で準大賞を受賞、2009年第20回日本陶芸展で茨城県陶芸美術館賞を受賞、さらに2014年には第2回陶美展で奨励【しょうれい】賞を受賞しています。
この多角形の鉢は、2014年「現在形の陶芸萩大賞展Ⅲ」で優秀賞を受賞した作品で、古丹波【こたんば】の「山椒壺【さんしょうつぼ】」の面取【めんと】り技法を取り入れた引き締まった器形に、色化粧土を施した後、白化粧土を吹き付けて、この作家が長年培【つちか】ってきた「吹泥」による独自の質感を表現しています。

[お問合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838‐24‐2400]