お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2022年11月29日)

2022年11月29日(火)~2023年1月29日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

三輪壽雪 みわじゅせつ(十一代休雪 じゅういちだいきゅうせつ)

《白萩灰被水指【しろはぎはいかぶりみずさし】》 1984年

高さ 16.1㎝ 最大径 26.0㎝

 

三輪壽雪(本名節夫、十一代三輪休雪・1910~2012)は山口県萩市の陶芸家で、江戸時代には毛利家の御用窯を務めた、歴史ある窯元の三輪家に生まれました。壽雪は、1927年に萩中学校を卒業すると家業に入り、兄である三輪休和【きゅうわ】(十代三輪休雪)の作陶を助けました。その後、約30年という長い下働きと修業の期間を経て、1955年の頃より「休」と号して作品を発表し休和とともに高い評価を受けました。

1967年には隠居した兄を継いで十一代三輪休雪を襲名、1983年には重要無形文化財「萩焼」(いわゆる「人間国宝」)の指定を受けました。本作品はその翌年に制作された水指で、休和と共同で作り出した「休雪白【きゅうせつしろ】」がたっぷりと掛かった優しげで柔らかな景色が特徴的です。「休雪白」は、萩焼の伝統的な藁灰釉【わらばいゆう】を改良したもので、くっきりとした雪のような白さは、萩焼の技術を継承しさらに発展されたものとして高く評価されており、壽雪の作陶の根幹をなすものです。

 

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400