お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2022年03月23日)

2022年3月23日(水)~5月29日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

岡田裕 おかだゆう
《萩白釉窯変壺【はぎはくゆうようへんつぼ】》 1988年
高さ36.2㎝ 胴径35.8㎝

岡田裕(1946-)は、山口県生まれ。1968年に慶應義塾大学を卒業後、社会経験を経て、父七代仙舟【せんしゅう】に師事し、家業を継ぎます。1973年、山口県美術展に初入選、以後、日本陶芸展、日本伝統工芸展などで入選を重ねます。2006年、山口県指定無形文化財「萩焼」の保持者に認定。2011年、第4回菊池ビエンナーレ展において大賞を受賞。2017年、旭日双光章を受章します。作者は、萩(焼)の土を使い何ができるかをテーマに、産地の伝統的な素材を使って作陶を行っています。
本作品は、器面に白萩釉【しろはぎゆう】を掛けたふくよかな壺。精緻な素地を使い、高く、ふっくらと挽き上げた形は、なめらかな器面をつくり、白萩釉の色が変化する様を見せてくれます。焼成時の炎や窯内の環境により、白萩釉がほんのりと紅色を帯びた状態を窯変【ようへん】と言います。炎により作られた唯一無二の景色は、目で追うほどにいろいろな表情に気づかせてくれ、見る者を楽しませてくれます。

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕