お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2023年03月21日)

2023年3月21日(火)~5月28日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

三輪栄造 みわえいぞう

《男のネック【おとこのねっく】》 1995年

高さ 30.4㎝ 最大径 22.2㎝

 

三輪栄造(1946~1999)は、萩焼【はぎやき】の伝統窯三輪家の十一代三輪休雪【きゅうせつ】(壽雪【じゅせつ】)の次男として生まれ、1970年武蔵野美術大学彫刻科卒業後、伯父三輪休和【きゅうわ】(十代休雪)の養子となります。日本伝統工芸展を中心に作品を発表し、1982年日本工芸会正会員。1986年田部【たなべ】美術館大賞「茶の湯の造形展」にて大賞を受賞。萩焼の茶陶に理知的な造形を取り込んだ作品を制作する一方で、ポップアート的なオブジェ作品も意欲的に展開。晩年は伝統を踏まえながらも茶碗による自己表現を模索【もさく】し続けました。

本作は、ろくろ目を残した壺の口縁【こうえん】部分を1カ所切って襟【えり】のように広げ、さらに銀彩のネクタイを巻いた「男のネック」シリーズの一作。萩焼の伝統から逸脱【いつだつ】した自由な発想によるこうしたオブジェ作品は、栄造作品がもつ伝統への問いかけの鋭さと造形的なスケールの大きさをよく示しています。

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕