お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2024年01月30日)

2024年1月30日(火)~3月17日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

坂田泥珠 さかたでいじゅ

《萩白釉四方鉢【はぎはくゆうよほうばち】》 1975年~1979年頃

径 36.0×31.5㎝

 

坂田泥珠(1915~2010年 14代泥華【でいか】)は、江戸時代より続く深川萩焼【ふかわはぎやき】(現在の山口県長門【ながと】市)の伝統ある坂田家に生まれ、父である12代坂田泥華に師事しました。萩焼の祖である李勺光【りしゃっこう】の流れをくむ坂田家で生まれ育った泥珠は、朝鮮半島に起源をもつ井戸茶碗に関心を持ち、名品を観察して作られた井戸写しの茶碗は「泥華井戸」と呼ばれ、泥珠の代名詞となりました。また、焼成後に釉を剥ぎ取る「剥離釉【はくりゆう】」と呼ばれる新たな技法を生み出すなど、従来の萩焼にとどまらない作陶を生涯続けました。

本作品は、四角く造形された素地のうえに白釉が掛けられた、いわゆる白萩の四方鉢です。白釉には、素地を粗くすることによって表面に切れ目を出す梅花皮(カイラギ)と、剝離釉の技法が用いられており、分厚く掛かった白釉と、釉が剥がされむき出しになった赤茶色の素地とのコントラストによって、柔らかな造形の中にダイナミックな釉と素地の景色を作り出すことに成功しています。

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕