2025年7月29日(火)~ 9月29日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。
木村芳郎 きむらよしろう
《碧釉漣文壺【へきゆうれんもんこ】》 2014年
高さ 39.0㎝ 径44.0㎝
木村芳郎(1946-)は、瀬戸内海に面した愛媛県生まれ。大学時代、茶の湯や禅、茶室建築に触れ、そこで使われるやきものに興味をもち、作陶を始めます。1970年に大学を卒業し、1年余りかけてロシアなど47ヶ国を巡る旅をするなかで、そのなかで突き抜けるように澄んだ青空や青い海を目にし、それに強く心惹かれるようになります。1975年に広島県東広島市に「太祖窯【たいそがま】」を築いた後も、とどまることはなく白磁や備前焼など様々な陶磁器への探求心に突き動かされ、実際に現地へ足を運び学んだそうです。
本作品は、かつて心惹かれた空や海の青を表現したいと生まれた「碧釉」が、丸みのある大きな造形と見事に調和し、美しく完成しています。
〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕