お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2025年09月30日)

2025年9月30日(火)~ 11月24日(月・休)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

三輪龍氣生 みわりゅうきしょう

《水指「夏子」【みずさし なつこ】》 1996年

高さ(h.)26.3㎝ 幅(w.)46.0cm

 

三輪龍氣生(本名龍作【りょうさく】、十二代休雪、1940-)は、1663年から長州藩御用を務めとする萩焼の伝統窯に生まれ育ちながら、東京藝術大学大学院陶芸専攻を修了した1967年にハイヒールを象ったオブジェ陶作品で衝撃的な作家デビューを果たし、一躍前衛陶芸の旗手となりました。以来「エロス(性愛)」をいとぐちに、「生」と「死」という人間存在の根本的主題について、彫刻的具象表現による作陶活動を継続しています。

彼の作品には乳房を造形作品としたものが多くありますが、伯父休和【きゅうわ】(十代休雪、1895-1981)が開発した「休雪白【きゅうせつじろ】(白萩釉【しらはぎゆう】)」をたっぷりとまとった本作品は、豊満な乳房と細やかな肩から指先の対比もあいまって妖艶さが強調されています。

 

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕