お知らせ

【展示情報】山口県立萩美術館・浦上記念館すぽっと展示in空港ロビーの展示替えをおこないました。(2025年11月26日)

2025年11月26日(水)~2026年 1月25日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。

 

濱田庄司 はまだしょうじ

≪白差指描大鉢【しろさしゆびがきおおはち】≫ 1977年 (染野義信【そめのよしのぶ】氏・啓子【けいこ】氏御遺族寄贈)

口径52.0㎝

 

濱田庄司(本名象二、1894-1978)は、神奈川県生まれ。1913年、板谷波山【いたやはざん】が教鞭をとる東京高等工業学校窯業科に進学し、2年先輩の河井寛次郎【かわいかんじろう】と出会います。1916年に京都市立陶磁器試験場に就職し、先に就職した河井と釉薬の研究に励む。この頃、富本憲吉【とみもとけんきち】や柳宗悦【やなぎむねよし】、バーナード・リーチと出会い、1920年にはリーチとイギリスのセント・アイヴスへ渡り作陶、1924年に帰国し栃木県益子で制作を開始する。河井らと日本各地の窯を訪ねて研究する中で、普段使いの素朴な雑器に美的価値を見出そうとする「民芸運動」を開始。1955年国指定重要無形文化財「民芸陶器」の保持者に認定されます。

本作品には各地の民窯の伝統技法が使われており、ざっくりとした波状文や、中心で交わる白釉【はくゆう】を湛えた線は、50㎝を超える画面に劣らない迫力をそなえています。

 

〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕