2026年1月27日(火)~3月15日(日)の期間に展示しております作品をご紹介します。
辻清明 つじせいめい
《信楽帽子【しがらきぼうし】》 2006年(辻啓子【つじけいこ】氏、辻清一【つじきよかず】氏、島田史子【しまだあやこ】氏、辻文夫【つじふみお】氏寄贈)
高さ15.5㎝ 口径28.0×28.2㎝
辻清明(1927-2008)は東京都生まれ。幼い頃から身近に古陶がある環境で育ったこともあってか作陶に造詣が深く、14歳の時に「辻陶器研究所」を設立。当時活躍していた陶芸家の富本憲吉【とみもとけんきち】や板谷波山【いたやはざん】との交流のなかで審美眼を磨いていきます。六古窯【ろっこよう】のひとつ信楽焼に魅了され、その土を取り寄せて東京で制作を始めます。彼は、信楽焼の自然釉【しぜんゆう】のかかり方や火のまわり方で、自然に生み出される景色に日本のやきものの面白さを見出し、自ら仕上がりを方向付けながらも自然が作り出す表情とのバランスをはかった制作で、ユーモラスな作品を生み出しました。
本作品は、西洋風の帽子を造形化したオブジェ。野趣に富んだ信楽の質感との組み合わせは辻独自の美感を体現するようです。
〔お問い合わせ先:山口県立萩美術館・浦上記念館 TEL0838-24-2400〕

